思ってたのと違う “Province”

  • 2021年3月10日
  • 2021年3月10日
  • 外国語

BBC WORLD NEWSにはいろいろな企画コーナーがありますが、久々に私の好きな感じのものが放送されていました♡

4回シリーズ Japan’s Wilderness (邦題:ニック・ベイカーの東北を旅して)。

博物学者で自転車愛好家のニック・ベイカー氏が、東日本大震災後10年たった宮城・山形・福島を取材し、その表情豊かな自然や、力強く震災から立ち上がりつつある人々の様子を紹介するというものです☆

今回見たのははその第一話。

宮城県にあるラムサール条約登録湿地「伊豆沼・内沼」の鳥の大群の画像や、現地での研究者の方へのインタビューなども出ていて、最近鳥に興味が出てきている私にはこの回はとても魅力的な内容でした。

その番組内で、ちょっと気になる単語が出ていたのですよ。

それが・・・

Province”

この単語、地方、田舎という意味で覚えていたのですが・・・

番組中しきりに”Miyagi province(宮城県)” と言っていたのが気になってしまいまして。

例によってBBC WORLD NEWSのWebサイト内(https://www.bbc.com/news/world_radio_and_tv)で、「Japan’s Wilderness」を検索! 
英語版サイトには検索窓が右上についているので、気になったキーワードのサイト内検索ができますね!

番組情報のページにたどり着き、概要文をチェックすると・・・

やはり、”Miyagi province (宮城県)”とか、” ”six of Japan’s remote northern provinces provinces (東北6県?)” といった感じで表現されていました。

なになにっ、Prefecture じゃないのかっ!?

と、思ったので、Googleさんでいろいろ調べてみました。

行政区分の表現としては 確かにPrefectureが正しいようなのですが、この単語、日本以外の国では行政区分を表す語として使われていなかったりするため、母国語が英語の人でも知らないことがある単語なんだとか。

確かに、実務ではほとんど見かけませんでした。そして、単にTokyo とか、Kanagawa とか、むしろprefecture部分は省かれていたりもしていたりして。

かといって、英国の行政区分では、常にprovinceという表現が使われている(一部、北アイルランドの地域の呼び方に登場することはあるようですが。)という情報も見当たりませんでしたので・・・

結論:いろいろな国の視聴者向けなので、1区域の表現として、provinceと言ったほうが多くの人がイメージしやすいからなのではないかな・・・?と、推測します (;’∀’)

なにかと寄り道するのが好きな私、こういうことをゆっくり考えることができる生活は、とてもありがたいです♡