アメリカ英語っぽい発音にハマる
社会人になる前のことですが
なにかの本で読んだ、
「英語は英語でもwell-educated (よく教育を受けた)を感じる発音が大事
という説に納得して、格調高き(?)英国はクイーンズイングリッシュ(BBCなどで話されているイギリス英語)をがんばって覚えようとしていた時期がありました・・・
しかし!
それができるようになる前に、ラジオ講座百万人の英語で、衝撃の放送に出会ってしまいまして・・・
ハイディ矢野先生の、アメリカンイングリッシュ道場!
(なつかしの音声を発見しました@Youtube→→→)
“Hospital(病院)”は、”ハースピロー”というべしという、少々強引ながらも、楽しくアメリカらしい発音を習得するには画期的な、こちらの企画。
昭和40年代生まれ組は、リアルタイムで聞いたことがあるかもしれません。
I got a ○○〇 → アイ ガラ 〇〇〇
となるレベルで、音がつながりまくる発音です。
その後実践で!?当時知り合ったUSA出身の方に1フレーズ聞いてもらったところ、そのうちの一人に、
「目をつぶって聞いてたら、ニューヨークあたりから来たのかと思うわ」
と言われ、すっかり調子に乗りまして・・・
その後お勤めを始めてから、会社の先輩数人とサンフランシスコに旅行に出かけることになったので・・・
空港、ホテル、お土産店などで使えると思われる想定会話を
例の発音で仕込んで、やる気満々でかの地へ。
アメリカの人はみんなアメリカ発音なんじゃぁないの・・・?
しかしながら、いきなり現地空港で想定外の事態が。
あ・・・れ? 言ってることがぁ
わーかーらーなーいぃぃぃっ!!!
アジア系のタクシーの運転手さんだったかと思うのですが。アジア系発音対策しとけよ~って、だれか言っておいてほしかった
まあ、当時はYoutubeなども無かった時代、事前に教えてもらっていても対策することは難しかったかとは思います。
とはいえ、想定会話のヤマは当たっていたようで、
さすがにこちらの言うことは、通じてはいました。
おそるべしアメリカンイングリッシュ道場💦
そしてアメリカっぽくない英語再び
さらに10年ほどが過ぎ・・・
紆余曲折あって海運関係の前職に出会い、お仕事を始めました。
こちらでも、また違った感じの英語に出会いまして。
テレビに出てくるようなプレゼンのシーンや、弾丸トークのミーティングのような高度な会話シーンは無いお仕事なのですが、
いろいろな国の方々と、物品発注やスケジュール手配をするにあたり、メールや、ごくたまに電話でやりとりするシーンはあるという職場。
シンガポール、韓国、インド、フィリピンなどの方とのやりとりでは、ごくたまに、これは英語なのか?といった感じの独特の発音や言い回しもあったりします。
働き始めて間もなくは、「お~、これがピジン英語というやつかぁ。」と、ひそかに感動していました。
※ピジン言語(ピジンげんご、pidgin language、または単にpidgin)とは、現地語を話す現地人と、現地語を話せず外国語を話す貿易商人などとの間で異言語間の意思疎通のために互換性のある代替単語で自然に作られた接触言語。共通言語をもたない複数の集団が接触して、集団間コミュニケーションの手段として形成される。 – Wikipediaより
日本人は英語が苦手説、場合によるようです。
海運業界では、英語圏ではない国にある会社とのコミュニケーションは英語を共通語として話すのですが、お互い母国語が英語ではない者同士のため、働き始めた頃は少し、というか、けっこう違和感があったり、
英語圏の国の方との通信でも、学校で習った表現ではないもののほうが業界内では一般的だったりすることもありまして、やはりはじめは戸惑うこともあります。
ただ・・・伝わらないと話が前に進まないので、私を含め、みなさん意外とすぐに慣れるのでした。
入社前は、久しぶりの人に会うと”How have you been?” (どうされてました?)などと言いましょうと教わったと思われる後輩さんたちも、しばらく勤めると、
ローング タイム ノー シ~っ! = Long time no see =お久しぶりで~すっ!
などと言うようになります💦
やはり言語は、少なくとも必要に迫られた部分は速やかに習得できるようです。
振り返って
世界共通語として語られることもある英語ですが、各国、各地域、各業界、各教育レベル、使用されるシーンなどにより、かなり違いがあると感じた体験でした。
そして今日もどこかで独自の進化(?)を遂げているのだと思います。